丙戌(ひのえいぬ)から丁亥(ひのとい)へ
年末年始にはあちこちで干支(えと)の動物が主人公になる。 厳密に言えばそれらは 「干支」 の2文字の内の 「支(し)」 の仲間たち (十二支) のことである。 もう一方の 「干(かん)」 とは、甲・乙・丙・丁・戊(ぼ)・己(き)・庚(こう)・辛・壬(じん)・葵(き) の10種(十干)を言い、古代中国(殷)の時代に、日を数えるのに両者を組み合わせて使われたものだと言う。 以来3千年余の曲折を経て、今ではそれが年を数えるのにも使われていて、日本の年中行事にもうやうやしく登場し、暮れに新聞販売店から頂く 「高島歴」 に漂うあの厳かな雰囲気にもこれが一役かっている訳だ。 ただ、甲・乙・丙・丁などの音感には、戦前生まれの身にはほろ苦い味がする。 学校の通信簿を思い出すからだ。 が、戦後間もなくそれらは優・良・可・不可などに変わった。 今はどんな風になっているのだろうか。
ところで、十二支 と 十干 を組み合わせて 干支 と称し、これをサイクルして60年分のトシを表す・・・?。 あれっ・・?!。 ここで、ある程度 IT 関連のプログラムを経験した人なら、この?を見て、あれ! ほんと変だ! と気付かれた筈だ。 「配列」 という計算の常識から言うと、互いに異なる 12個の要素 と 10個の要素 との組み合わせは120組あるからだ。 暦ではこの内の丁度半分、60組だけしか使っていないようだが、あとの60組はどうなっているのだろう?。一体その採否の基準は何だったのだろう?。 こういう疑問にブチ当たると、おじんの胸は騒ぎ出す。 そして、得意の Lotus1-2-3 を立ち上げて分析して見る。 左上の画像がその結果である(注)。
すなわちその組み合わせでは、干と支の二つの要素群がそれぞれ偶数個からなっていて、しかも翌年は両要素群とも次順位のを採るという方式だったので、数学的に厳密な配列を行う場合とは違って、全体の半分は永久に登場しない組み合わせになっていた訳だ。 よって例えば 「ひのえうま」 の年はあっても 「ひのえひつじ」 の年は存在しないのだ。 だからこそ、還暦のお祝いは60年でやって来る訳だ。 若しそれが120年だったら・・!。 分っててそうしたのかどうか知らないが、このように 干支 の組み合わせの半分を切り捨てた、古代中国の人間臭い文化に感謝したい気持ちがする。
さて、干支 と言えば、その中に 猫 が入っていないのは何故?・・ とよくお話の種になるが、実は今日 とても素晴らしい アニメーション (松戸市のお方の HP から) を見付けた。 そして 干支 はまた、大方の年賀状の主役でもある。 右のは 2007年 の私の賀状の素材である。 絵心の無い私はこうしていつも盗作に近いことをしてしまう。 名鉄さん、ごめんなさい・・。 2007年は丁亥(ひのとい)、良い年でありますように・・・
注) ; 左上の表 (クリックすると拡大する) から分るように十二支の内の半分は十干の内の兄(陽)とのみ結合し、後半分は弟(陰)とのみ結合して、合わせて60の組み合わせになっている。 その謂れは 「陰陽五行説」 辺りにあるような気がするが、詳しくは未だ知らない。
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