メール

2008年1月 9日 (水)

メーリングリストとメールマガジン

インターネットが一般市民に活用され出してから未だほんの十年ちょっとしか経っていない。 その筋の専門機関に於いてはもっと前からであろうが、例えば電子メールがインターネット経由でグローバルに使えるようになったり、ネットサーフィンと称して世界中のホームページを訪れることが出来るようになったのはつい 15年ほど 前なのだ。 IT時代の流れの速さに驚くばかりである。

その中で、ユーザーが受身の形で情報を受けることが出来るものに、メーリングリストメールマガジン とがある。今日はこの二つを材料にして我が身辺のメール文化について考える。

メーリングリスト(ML)は 「運営者が掲げた一定のテーマについて、参加したユーザー達が随時に発信し、それが全員に配信されるメール型会員限定掲示板」 だと定義されよう。 沢山の無料MLサーバー(一覧例)のお陰で、その運営者には特段の費用無しに誰でもなれるのだが、運営の本質は所謂ボランティアである。 加えて、不特定多数のメンバーの勝手な振る舞いを統率するには、相当な技量や心臓や根気が必要で、時にこれらが破綻してしまうのであろうか、今までに私が参加したMLでも消滅したのが数多い。 また、運営者の個性が強くて包容力に欠けるのもあるが、ただそのこと自体がネット文化なのだから決して欠点だと言うつもりはない。

一方、メールマガジンの定義を 「受け取り側が受け取ることを承知しているダイレクトEメール」 だとしてみると、そのことを日本で最も活用した一例が小泉さんの 「内閣メールマガジン」 だと思う。 このように企業や団体による情報配信は世界一般な動きなのだが、現在わが国では個人が発行するマガジンが数万種もあって、日本には「メルマガ文化」があると言われる。 これらも無料の発行サービス (例) のお陰で印刷費も搬送費も要らないマガジンと言う訳なので、発行の動機と規律が持続する限り廃刊されることはない。 ただ最近は、配信の「依頼」や「承知」をした覚えが無いのに送信されてくる 「マガジンもどきメール」 が増えた。 それらの中身は概ね非善良なものばかりだ。

メーリングリスト と メールマガジン、両者の共通点は 「メールで配信」 されることである。現在は、HTML形式のメールが増えてきたので、その表示の形態は一般のホームページ(HP)と同じになり、更に昨今は、従来のHPの代りに ブログSNS という便利な「場」が出来たお陰で、情報の流れの様態は実に色々になった。 情報の質も多様で、我田引水的なリンクばかりのもの等、まさに玉石混交、残念ながら「石」が多くて「玉」が少ない。 まさに メーリングジャングル なのだ。

幸せなネット市民になるには、これら玉石を適切に識別する能力(情報リテラシー)をまず持つ必要がある。 これは今や国民教育の必須アイテムだと思う。 各自に、失敗しながら学んで行けと言うには、それによる経済的・精神的なロスが大き過ぎるのだ。

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2007年12月 6日 (木)

内閣メールマガジン

毎週木曜日には首相官邸からのメールマガジンが配信されてくる。 2001年に小泉内閣がこれを創刊して以来、続く安倍内閣から現在の福田内閣のものまで (自動的に継続されて) 受信しているもので、とくに精読している訳ではないが、その時々の政府の考えを直接知る機会を得ているような気持ちがする。 その6年あまり、「改革断行」内閣 から 「美国失速」内閣へ、そして今の 「平身低頭」内閣 へと、マガジンの内容の変化も激しい。

私には、小泉さんが時宜よろしく紹介された数々の故事や名言に教えられたことが何よりの収穫であった (例1例2例3例4例5例6例7例8例9)。 実は 小泉メルマガ の初代編集長は 安倍さん であって、長州人の彼も 吉田松陰 を初めとして幕末の偉人にからむ名言をいっぱい知っていたのであろうが、自分のメルマガではあまりそれらを紹介する機会もなく退かざるを得なかったのは気の毒だった(例外1)。 福田さんだってその種の薀蓄は深いのだろうが、ご性格からか 政治がらみからか そんな悠長な話は書いてはおられない。

Seifuinttv 小泉さんはメルマガをはじめとして IT時代 のメディアを積極的に活用されたように思う (←は2005年から始まった政府インターネットテレビのトップ画面)。 安倍さんのそれは、あちこちから吹き出す風が厳し過ぎて、メルマガの効能など吹っ飛んじゃった感じがする。 それを受けて、福田さんのそれには、真面目一方の論調になっていて、本人が書いたのかどうか分からない気がするのもある。 そのような腰の引けた雰囲気は配下の大臣のにも見られ、例えば、今日のに載っている文科相のお話の内容は、メルマガ としては内容が古くて、2日前に発表された筈の OECD による 国際学力調査 の結果 (←クリックすると詳しい内容が現れる) についてさえも何ら触れられていない。 そんなことに一喜一憂するなとのご信念なら大変結構なことだが?・・。

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2007年9月 8日 (土)

最近の迷惑メール(2007)

迷惑メールの様態 も時代に応じて変化する。 そこで今日は、私が受信した最近の約千通 (2007.08.23~09.07) についてそれを概観してみる。 16日間でこれだけ、即ち平均 63通/日 が来ているのだが、それでも昨年1月下旬の平均 122通/日 の半分近い。 逆説的だが、こうも減ったのは、もう 12年半も 私が自分のアドレスを変更もせず堂々と公開しているからかも知れない。 「このアドレスは頑固なおじんのだから、送っても効果無し!」 と、業界の「ホワイトリスト」に載ったのだろうか?。

今回調べて気がついたのだが、私が 「迷惑」 だとして メーラー(メールソフト) に仕分けさせていたものの中には 「善良」 なものがかなり入っていた。 例えば、情報検索・通販・旅行・金融・パソコンソフト などの分野で前にちゃんと メンバー登録 をして当該のサービスを享受していたのに、やがてそれらからのダイレクトメールを 「迷惑」 に思ってしまっていたのだ。 スミマセン!。 これらを差し引くと、純粋な迷惑メールは丁度 50通/日 になる。  内、半分強(29通/日) が表記も中身も英語(独語も含む)である。

もう一つ気がついたこと、それは怪しげな ファイル(.pdf や .xls が目新しいが) を添付したものがぐんと減ったことである (18通/16日間。昨年1月では67通/7日間)。 代わりに、HTMLメール が増えたのかも知れない。 が、私はメールを全て テキストで見る ことにしているので詳しい実態は分からない。 そもそも 「HTMLメールは見て分かりやすく楽しい」 なんて おじんには余計なことなのだ。

これら迷惑メールの目視判別は、最近の日本語のは直ぐに出来る。 おおむね発信者名がカワユイのだ。 件名も、もういいアイデアが尽きたのであろう、稚拙でアサッテなお誘い文句ばかりだ。 一方、表記(発信者名と件名)がアルファベットなものには注意が要る。 私宛には世界中の愛犬家から善良なメールが届くからだ。 そこで関係の皆さんには、件名の中に或る キーワード を含めてもらうように頼んでいるのだが、その効果は大きい。

英語メール の中の新顔は 「この株上がるよ・・」 と言うのだが、相変わらず多いのは、偽金融機関から送られて来る所謂 フィッシング目的 のメールSpammails である(30通/16日)。 それもこの夏以降は口座を開いていない!銀行からの (←クリック) が増えている。 それでも人は釣り上げられてしまうのだ!?。 釣れる確率は何億分の1、でもヤメラレナイ!。 そんな釣堀でも、一ヶ月で1億2千万円もの漁獲があった例があるのだという。 ともあれ、このような夥しい迷惑メールの来訪に おじんは「感謝」している。 そこに時代が見えるのだし、仕分けの時の軽い緊張感がボケ防止にいいからだ。

注) ; 関連記事 = 「メールアドレスを秘匿することは?(06.01.03)」「最近の迷惑メール(06.01.21)」「電子メールの日(06.01.23)」「ウェブメール(06.03.12)」「Web2.0 おじんの願い(06.07.19)」「携帯への迷惑メール(06.11.08)」「アドレスもIDの一つ・・(メアド変更に思う)(07.04.07)」

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2007年9月 4日 (火)

サイズは大きいけれど・・

「サイズが大きいので、このメールには添付しませんが・・」と、札幌の嫁から2枚の写真のファイルが別送されてきた。 彼女がそれを託したのは 「宅ふぁいる便」 というサービスである。 それは大阪ガスが開発したシステムで、初めは社内の研究所や技術系部署と取引先や大学等とのファイル交換をインターネット上で安全かつ簡単に行いたいというニーズに応じた (1999) ものだったが、取引先とのやり取りのなかでこのサービスが広く知られることになったという。 無償で、実にありがたい便宜である。

メールにファイルを添付して送る場合、それが大きいと送受信に時間が掛かり、特に受信側には迷惑な思いをさせるとして、ネチケット上の大きな留意事項になっている。 そもそも電子メールの草創期 (日本では1985頃) にはファイル添付の便宜などなく、ファイルをやり取りしたければ、インターネットに繋いでから (メールソフトを使わずに) FTP と言う手順に従ったコマンドを打ち込んで get したり put したりしたのである。 現在はこれらのコマンドは (ブラウザやファイル転送ソフトのお陰で) ユーザーの目には見えないが、かって私もアメリカの CompServe からダムの設計資料(サイズは僅か1KB以下)を取り寄せた時(1995)には、このコマンド一覧表と時計を見ながら汗を流したものだ。

Hanakohokkaido22 その後すぐに、メールにファイル添付が出来るようになり、通信のスピードも向上して来ているが、現今の環境下ではユーザーの大半が添付ファイルのサイズを 2MB 以下にすると答えている(脚注参照)。 夫の転勤に応じられるように、自分の仕事をネット経由でこなしている嫁は、そのことを心得ていたのであろう。 送られてきたのは、彼らの愛犬が アジリティー に出場したことを報じた機関紙の写しであった。 悲しいことにその翌日に犬は急死してしまっている。 走り回ることが大好きで、疲れを知らないようなボーダーコリーだったのに・・。

「名前の字の通り、咲き終わった花がポトリと落ちるように短い一生を終わらせてしまったハナ。 私達のことが一番好きで、私達と一緒にいることが一番嬉しいと、ハナはいつも全身で表現してくれました。 こんなに自分を好きでいてくれる子がいると思うことは、いつも私を暖かくて優しい気持ちにし、私に自信と勇気を与えてくれました。・・・」 嫁からのメールには、大きくて深い彼らの思いが綴られていた。 愛犬が彼らの心のサイズを育てたのだ。 ハナちゃんは今もそこで駆けている。

注);日経パソコン530号 ('07.05.28) 「メールの作法」 p49

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2007年4月12日 (木)

大監督 と いじめ

今朝配信された安倍内閣メールマガジン(第25号)を見てある感慨が沸いた。 今や日本の野球界を代表すると称されている大監督が 「負けない子供を育もう」 というメッセージを寄せていたからだ。 寄せたのではなく、持ち上げられて日頃の持論を書かされたのであろう。 その内容に異を唱えるつもりは無いし、書いた人の 「偉大さ」 を否定するつもりも無い。

私の感慨とは、このようなテーマにこのような人物を担ぎ出す風潮が、今や政府の中枢にも流れているのかという感慨である。「強い男」 をもてはやすことは 「いじめをなくす」 願いとは、どう考えても整合しないからだ。 やはり、彼の論調は 「いじめをするな」 ではなくて、「いじめに勝て」 である(実を言えば私も同感だが)。 今、飛ぶ鳥も落とす勢いの人物が、ましてや闘いのリーダーが、「イジメをするな」 なんてとても言えないことなのだ。

私はそれほどでもないが、○ラキ○の妻は、5年ほど前にかの人物が某球団の監督から他球団のそれに見事に変身したことで、深い人間不信の傷を受けてしまって今も治っていない。 野球に詳しくない私でも、健康上の心配で退いた筈の同じ激務を、別のしかも敵陣に雇われて続行するという、その人間離れした「強さ」に驚いたものだ。

なるほど、闘いと 「いじめ」 とは違う。 しかし、その種の人物が真に 「いじめ」 を悲しむのなら、年を経て、その闘いの舞台から離れて、スポーツという闘いの場が、本当に人間としての清く正しい闘いの場であったよ と言える時になってからはじめて発言してほしいのだ。

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2007年4月 7日 (土)

アドレスもIDの一つ・・(メアド変更に思う)

多くの知人の中には、ご自分の メールアドレス を度々変える人が居る。 そしてそのことをネットの安全の為の堂々たる手段だと思っている人が居る。 が、それには異論がある。 極めて狭い世界で、例えば グループ や家族や携帯友達だけの間で使っていたメールのやり取りに、全くの他人が侵入してきたと言うようなケースならいざ知らず、社会生活の便宜として、不特定多数の相手を想定して取得した メールアドレス は無闇に変更すべきではないと思っている。

と思うのは、私が、「老犬がんばれ台帳」 という データベース を運営していて、世界中のかなりの人々への連絡が途中で不可能になってしまっているからだ・・・、と言う被害者的意識のせいなのだ・・・、と日頃思っていた。 なるほど、我がサイトにはその種の人々が集まる傾向があるのかも知れない。 しかし最近は、どうやらそんな小さい範囲の問題ではないと思うようになってきた。 第一に、アドレス を変えてもその効果が長続きしないようなのである。 そういう人の中には、変えたことによって今までの信頼や便宜を失ってしまったことに気付かぬままの人も居るようだ。

ところで、最近の通販など ネットサービス のサイトでは、個人の メールアドレス を当該の サイトへのログイン の為の ID として登録させるのが多い。 これだと、他にユーザー として記憶しておかなければならないのは パスワード だけになるので助かる。 ID なんぞに縛られないで、もっと軽くメールをやりたいのなら、別に フリーメール のアドレス(これを当人の ID として認めないサービスが多い)を取ればいい。 思えば自分の メールアドレス はこの世で唯一無二な訳で、立派な ID なのだ。戸籍や住所よりももっともっと唯一無二なのだ。 だから、ネット社会の今後を思うに、メールアドレス を変えないで済むような IT社会 の実現と、そういう文化の到来が望まれる。

でも今は、そんな姿勢のままの私のところに、毎日数百通の要らないメールが押し寄せて来る。 もう慣れてしまって、以前それらの処理用に使っていた専用ソフトも止めて、一つ一つ目視で消している。 大した時間が要る訳でもないし、早朝の目と頭のトレーニングにいい。 そしてなによりも、これをすると、今の世の陰部の一端を見るようで、いい社会勉強になるのだ。

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2006年12月13日 (水)

ネット社会の安全

「ネット社会の安全 どう守りますか」、12月9日のNHKの討論番組を見た。 一筋縄では括れないテーマであるだけに、予め準備されたアンケート回答用の選択肢もピントが合わないものが多くて、ゲストのセンセイ方から不満が出ていた。 「やらせ」 は勿論いけないが勉強不足や準備不足も頂けないよ NHK様 ・・。

ところで、私達一般市民はネットでの安全を守るためにどうあるべきなのか?。 このことを番組では、情報発信側の 企業 や 個人 の、そしてそれらに規制を行う側の 親 や 警察 や 国 のあり方にのみ論議が集中して、結局、ネットの「自由」と「規制」についての討論会みたいになってしまった。 だから残念ながら、市民が自らの安全を守るための方策については、いいヒントを提示出来たとは言えない。

3時間近いこの番組で、終始私が注意していたのは、一般市民のあるべき ネットリテラシー についてどんな考えが開陳されるのか・・であったのだが・・・。 これについての日頃の私の思いは、個々人が必要最小限の知識を持って、自信を持ってネット社会を泳ごうと言うものである。 今や社会のあらゆるサービスがネット化されている時に、これに疎い高齢者や子供達がそのウミに溺れてしまうのは自明のことである。

だから、ネットをあまり知っていないと思われる人々が、そのネット企業の繁栄を期待して、見事に騙されて投資をしてしまうのだし、 ATMをあまり知らない人が、欲望の赴くままに、そして耳元の携帯がしゃべるままに、そのボタンを押してしまうのだ。 大事なのは、事件が起きてから騒ぐことではなく、国民の誰もがそういう深みに溺れないように、あるべき最小限のネットリテラシーを持つことだと思う。 犯罪者は、おのれより賢くない市民を餌食にする。 早くしないと、このようなデジタルディバイドを衝いた犯罪はこれからもどしどし登場して来るであろう。

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2006年11月 8日 (水)

携帯への迷惑メール

Pckeitai 二つ前の記事で、「最近我が携帯にも頻繁に入って来るあのヘンなメールはなんとかならないものかなー」 と書いた。 私の携帯暦は8年になるが今はそんなに使ってはいない。 当初は、出先での業務連絡に重宝したし、宿などでノートパソコンにインターネット接続をするために データ通信用アダプタ を介して携帯を使った(写真上)のだが、引退してからはそれも必要無い。 それに現今は、至る所で 無線LAN が使えるので、長旅でも携帯の出番が無い。 だからだろうか、街で ケータイ に縛られっぱなしの若者を見ると、なんとお忙しいことよ・・まっこと カワイソウ にと思う。

かく使わない我が携帯に迷惑メールが押し寄せて来るようになったのは最近のことである。 何らかの理由でアドレスが漏れてそれが 「業界」 に行き渡ってしまったのであろう。初めは、それらに対して 「アドレス指定受信拒否」 の設定をしていたのだが、数が多くて直ぐにパンクしてしまった。 日ごろメールをやり取りする相手は限られているのだから、「拒否」 ではなくてその逆の、「アドレス指定受信」 を設定すべきだった。 と、後で気が付いた。 が、その前に、こちらの 「アドレス変更」 をした。 実は、一般の e-mail アドレスを変更することが (解約と再契約とが必要になるので) そう簡単ではないように、携帯メールのアドレス変更も同じく難しいと思い込んでいたのだ。 が、それは間違いだった。(例外もあるようだ。注1)

遅ればせながら色々と調べてみたら(注2)、「携帯メールは受信でもパケット通信料として課金される。たとえ迷惑メールでも・・」 らしい。 そうと分かったら途端に腹が立ってきた。 でも、そのことは5年ほど前に既に問題になっていて、官民をあげて色々な検討や対策がなされていたらしく、私はそれを知らなかっただけのようだった。 事実、あの押し寄せて来ていた迷惑メールも、「無料パケット」 の範囲内に収まっていたようで実際の課金は無かったようだ。 そこまで知って腹立ちは収まったが、日頃 IT を語るおじんとしては、今までの低認識ぶりの自分を 自分で恥じたわけだ。 変更後はあれほど煩さかった迷惑メールがピタリと止んで、かえって寂しいくらいだ。

注1) ; au は一度決めたメールアドレスを途中で変更出来ないようだ。 最初から気を付けてアドレスを決めることが肝心だ。

注2) ; 我が家では色々なサービスの毎月の請求書が郵送されて来るのを全て断って、必要に応じてインターネットで見る方式にしている。 これを徹底するとかなりの家計節減になるのだ。 がその後、それらの明細をあまり調べに行かないので、付帯して表示されるナウい情報を取り逃がす結果になっているようだ。

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2006年10月30日 (月)

踊るポータビリティー

Keitaihikaku 「タダほど高いものは無い!」 と昔から言われてきた筈だ。 なのに今更に、その文言を正面に掲げてビジネスを展開し始めた企業がある。 ただその内容には色々な仕掛けが (見えないように書いて) あったようで、競合他社からも非難されている。 なのに、週末には消費者が殺到したと言う。「消費者は賢い」 とも、昔から言われてきた筈だが、そうでないお方だって居る。 それが全人口のたったの 0.1% だけだとしても 13万人 にもなるのだから窓口が混む訳だ。

石油ショック時のトイレットペーパーでもあるまいし、そんなに急いで駆けつけて並んでまで買うべき商品ではない筈のに ・・ 。 それとも皆さん、未だに 「行列症候群」 に罹ったままなのだろうか?。  ところで、この事態を予想したのかどうか、10/28 (土) の中日新聞朝刊に載った 日本ファイナンシャル・プランナーズ協会 の全面広告(上の画像)はとても印象的であった。 当初は一瞥しただけであったが、ここ数日の騒ぎに刺激されて、改めて読んでみた。 それは、色々な切り口から携帯電話 3 社のサービスや料金を細やかに比較していて、分かり易い内容であった。

その結論には、「料金面で各社に大差はなし。 大切なのは、家族向け割引 ・ 継続割引をいかに無駄なく使いこなすかということ。」 とあった。 自分の使い方に良くあった携帯サービスを見極めることも先ずは大事なことだが、「長く使うこと」 こそ肝要だと おじん も思う。 それにしてもこの頃、我が携帯にも頻繁に入って来るあのヘンなメールはなんとかならないものかなー。

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2006年10月17日 (火)

旅先のインターネット(4)

「ホテルの無線LAN 有料編」

私どもの南ドイツの旅の 後半の宿は ライン河畔の古都マインツの大きなホテルであった。 旅の疲れが溜まらないようにと奢ったのである。 事前にそこのサイトで調べたら、部屋の調度の欄に  "Wireless Internet Access" なる可愛いロゴが載っている。 前半の宿での経験から、これはきっと部屋毎に使い放題の無線LAN があるのだなと思った。

そう、部屋の立派な文机の上にそれはあった。 何処にでも持ち運べれるアンテナ付の小箱で、それから USB と LAN の二つのケーブルが出ていて、それは初めて見る形態であった。 説明書を読むと、その両方とも PC に差し込めとある。 ホテルの事務室から小箱までが 無線LAN で、小箱から客の PC までが 有線LAN、そしてどうやら USB の方は小箱への電力供給に使われているようだった。

Swisscomreceipt おおこれは便利! と思いながらマニュアルを読んで行くと、期待に反してこの接続は有料だと分かった。 デラックスな部屋に泊まってあまりケチなことは言えないが、繋いだら先ず、2時間・24時間・7日間の一つを選んで使用契約をせよとの画面が現れた。 それは又、ホテルのシステムとも繋がっているらしく、ちゃんと私のクレジットカード番号が明示されてこれで引き落とすよ・・ とのこと。 右の画像は、使用開始後にメールを調べていたら早速入ってきたその領収書である。 まだ使い始めたばかりなのに、何と素早いことか!。

現在、世界のネットモバイル(例1:p17参照)は、その機能の多寡やユーザーの負担の有無などの仕様が混沌としてあるようだ。 この種の情報を更新し続けて下さっている モバツアshincoさん のサイトによれば、全館使えてしかも無料というホテルもあれば、未だに電話回線だけの大型ホテルもあるらしい。 感じとしては、こじんまりとしたホテルにこそ無料の無線LAN がありそうだ。 だから IT と共に旅をするには、事前の調査は必須である。

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2006年10月15日 (日)

旅先のインターネット(3)

「ホテルの無線LAN 無料編」

インターネットから離れられなくなってしまった者が旅行に出掛ける時、先ずは行き先でのネット接続事情が気になる筈だ。 現在そのための情報は溢れるほどあるが、かなり古い内容のままで放置されているサイトが多い。 どなたかの昔の苦労話を参考に、接続のための諸道具を準備して出掛けても今や意味が無い。 個々の行き先での最新のネット接続事情を調べることが肝要なのだ。 一方、PCを持参することが面倒な場合は、出先の街に出てネットカフェを利用すればいいのだが、日本語環境が使えないことがあるので注意が要る。

行き先別の情報を・・ と言ってもそれは地域とか国とかの違いのみではなく、今や滞在する個々のホテルによって大きな差異が出て来ている。 その点、以前はモジュラージャックを揃えて行って電話代だけを覚悟すればどこでも使えたのだからかえって分かり易かった。 が今は、なんと諸道具も電話代も要らない場合があるのだ。 今回の滞在地ローテンブルグのホテルで 無料の無線LAN を利用出来たのがそれであった。 現在、あちらのホテルのサイトでよく見る "Free Wiress LAN" のサービスのことである。

Mittermierandpost 要するにこれは、ホテルが自家用に付けた無線LANを お客さんにも開放するというものである。 だから、「あなたのラップトップも繋げられる可能性があります!」 という、ちょっと不確かな宣伝文句になる訳で、部屋によっては電波が弱くて使えないことになる。 私が泊まったホテルではそのためにちゃんとロビーに事務スペースがあって、快適に使えた。 なお、ホテルから貸与された LANカード を使う必要はなく、我が ノート に内蔵された 無線LAN機能 がそのまま使えた。 ここでの便宜が、今回の旅行の ネット接続 のベストな例であったと思う。

注); このホテルの場合は、インターネットに繋げているシステムが、 IPアドレスも DNSサーバーのアドレスも WindowsXP が自動的に取得するのではなく あらかじめ決められたものを PC に設定しておく方式だった。 渡されたマニュアルは英語だったが、中の図は見慣れたものだったから、Windows の世界の汎用さを実感しつつ簡単にやれた。 数日の滞在中、夕食後にロビーで受発信を行い、それを部屋でゆっくり処理して、明早朝に再びロビーで発信をするというスタイルをとったが、旅行の疲れを増幅することもなく至極快適なメール処理と幾つかのサイト管理が出来たと思う。

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2006年10月13日 (金)

旅先のインターネット(1)

「機内のインターネット」

Quilttapestry 今回の私共の南独の旅では、軽量なノートパソコンを携えてあちらでの IT事情、特に無線LAN サービスの現状を体験するという楽しみもあった。 旅先でネットなんて顰蹙を買うもいいところだとは、日頃私自身が他のそういう人に対して感じていたことだが、今回はそうは行かない。 「老犬がんばれ台帳」 を始め、管理人として8日も放ってはおけないサイトが多いからである。 ネットもこなして旅も愉しむ、これが今回の旅の大きなテーマであった。

その最初の体験が、行きの ルフトハンザ機内 での "Connexion by Boeing" というサービスであった。 事前に体験者のレポートも読んで、ユーザー登録も済ませておいたので、利用単位の 2時間 (1時間や3時間やフライト全時間も選べる)に向けての準備はOKであった。 が、やはりこれはエコノミークラスの席では使い辛かった。 先ず、無線LANが使えるのだから当然無線マウスもいいと思って持参したのだが、使ってはいけないとアナウンスされて慌てた。 私はひどい書痙(手先が震える)でタッチパッドが上手く使えないからだ。 そして、周りが静かになってからスポットライトの下でやっていたら、突然前席の客が椅子を倒したので危うくパソコンが潰れそうになった。

それでも、沢山の受信メール(大半が迷惑メール) のチェックと、幾つかの挨拶メールの発信を終えることが出来た。 拙「老犬がんばれ台帳」への登録依頼も一件来たのだが、そのデータベースへの収録編集作業で 当のLAN の利用時間を喰うのが惜しくて、向こうに着いてからやることにさせてもらった。 かくして、とても面白くて充実した2時間であった。 でも何故か、このサービスは今年限りで廃止になるようだ。 長時間のフライト中にインターネットに繋がるという便宜は非常に大きい筈だから、また同様のサービスが出現することを望んでいる。

注); 帰国後に分かったことだが、このサービスは年末の廃止に向けて、10月2日からは無料で開放されているらしい。 なんと、私は有料の最後の日に使ったことになる。 このブログに相応しい事件だ。 これもまたいい記念だと思うことにしておこう。

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2006年9月28日 (木)

続 ロマンチック街道へ (ITと共に)

ドイツの古き街道を見物しに行くのにノートパソコンを携えてなんて、およそロマンチックではない。 が、私には幾つかの楽しみがある。 それは、これを機会にグローバルな場で色々な IT を自ら体験することだ。 その第一は、あちらの宿で無線 LAN を使うこと。 その事は前記事に書いたが、後で調べたら、往復の機内でもそれが使えることが分かった。ただしこの "Connexion by Boeing" というサービスは採算が合わないのか今年限りで廃止になるようだ。 長時間のフライト中にインターネットに繋がるという便宜を喜ぶ人は多い筈だから、何時かまた同様のサービスが出現することだろう。

Rothenburgmarkt 次の楽しみは、現地時間の 10月3日13:00 (日本時間=同日20:00 ) に ローテンブルグ市庁舎の外壁の東南隅に二人で立つことである。 そこはマルクト広場の一角で、常設のウェブカメラが見下ろしていて、定点画像を 2分 おきに発信しているからだ。 日本で留守番の嫁たちはこれを見て安心してくれる!という筈だが・・?。

3番目は、スカイプでのテレビ電話の交信である。 これは既に、米国 ヒューストン に居る知人との間で経験済みのことだが、今度は片方が無線 LAN 下のノートパソコンだから実際の交信が上手く行くのかどうか。 目下、自宅と次男宅とで予行演習中であるが、近すぎるのでなんだか実感が湧かない。

そして、今までは数日の留守をする場合は、私が公開している 「老犬がんばれ台帳」 の更新がストップしていたのだが、今回の旅ではこれの管理も継続してやれそうだ。 だから、該当するワン君にはちゃんとその日に誕生日のお祝いメールが届くことになる(筈だ)。

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2006年7月19日 (水)

Web2.0 おじんの願い

前のエントリー(記事)で 「高齢な身ではもう Web2.0 にはついて行けない(だろう)」 などと書いたが、それは、Web1.0 の段階での課題が色々と残ったままでは 2.0 など要らないというココロが言わせたものだ。 その第1は「快適性」への課題である、と言いたい。 もっと絞って言えば「より良きセキュアー」への課題である。

メールを含めて現今のネット上では、不正な発信や罠が非常に多い。 これらによる被害を防ぐ手段は色々あろうが、それらは概ねユーザー側の 「受動的な」 負担でなされている。 いわゆるセキュリティーソフトへの投資とか、基幹ソフトのアップデートの励行とか、(私はやっていないが)個人情報の秘匿などのことである。 この現状を抜本的に打開して、ネット上の不正に対してはユーザーが、正規の Webサイトオーナー や メールサーバー と協調して、速やかに 「能動的な」 反撃や懲戒が出来るような全世界的なシステムを構築してほしいのだ。

私は自分のホームページで 「老犬がんばれ台帳」 というミニデータベースを構築して、世界の高齢な犬の現状を垣間見るための場として公開しているのだが、愛犬家の中には 「我が犬のことは皆に知らしめたいのだが、我が姓名やメールアドレスは秘匿したい」 という人がいる。 最近のネットセキュリティーのガイダンスに忠実に従っておられるのであろうが、これが私には不本意なのだ。 自分のアイデンティティーを秘匿して得られるネット上の「安全」なんて・・と思うからだ。 一方では、メールアドレスを (時にはそのURLも) 度々変えられるので連絡不能になってしまう飼い主さんが多くて困惑している。 これじゃぁまるで Web0.5 の段階だと言いたいのだ。

Web2.0 の実現には「ユーザーを信頼する」という要素が不可欠だという。 即ちそれは 「(世には必ず居るところの)信頼出来ないユーザー」 をスマートに排除してこそ得られる世界だ。 Web2.0 のビジネス展望を云々する前に、ネット上での「悪貨の排除」のシステムについて地球レベルで考える時だと思うのだが・・。

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2006年5月23日 (火)

メラルーカの木

Melaleuca オーストラリアの原住民アボリジニは有史以前から メラルーカ という木の葉を傷・火傷・虫刺され・虫歯などの薬として用い、またお茶にして飲んで来たという。 それを見たイギリスの探検家キャプテン・クックの一行(1770頃)が、これを 「ティーツリー(お茶の木)」 と名づけて、その葉や花からの抽出油の効能を母国に伝えたと言う。

今回はパームコーブでランチを頂こうと、ネット経由で予約をしておいたのだが、その素敵なホテルレストランの前にはとても大きな樹木が数本並んで立っていた。 その場所から道路を隔てて砂浜との間に、ここの地名のもとになったパーム(椰子)の並木が頑張っているのだが、一帯の景観を制するのはこの メラルーカ の巨木の列の方だ。 列と言うよりは、居並ぶ建物の周りに三々五々と しかしどれも孤高な風で 堂々と立っている。

これを初め私はユーカリの大木だと思った。 妻にも娘達にも異論は無さそうだった。 でも念のために、帰国後に出したメールの中でその植物の名のことを聞いてみた。 予約の時にとても感じの良いのやり取りをしてくれたホテルの担当嬢に acknowledgement を送りたかったからだ。 そして、その返信で初めてあの樹木の正しい名を教えられた訳だ。

その名の 「メラルーカ」 を検索すると、それからの抽出油(ティートリー油)の薬理効果が学術的に分かったのは1922年だということ、 この国では原住民のみならず一般家庭の常備薬になっていると言うこと、(戦後の抗生物質の開発と乱用と無効化に対比して)その天然の安全性が再認識されたということ、などを知った。 精油用に栽培されている品種の Melaleuca alternifolia はそんなに大きくないので、パームコーブで見たものはその亜種的な仲間なのであろうが、あの時、もっと詳しく見ておけばよかった。 樹木の下部は(アボリジニの言葉で)メラ(黒い)色だと言い 上の方はルーカ(白い)色だと言って、位置によって肌の色が変化しているようで、それがそのままこの木の名前なのだ。

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2006年5月 2日 (火)

ネットの効用

インターネットの効用を今更に言うのもおかしいし、そんなの当然な話だと言われるだろうが、最近私にとっては一つの発見と言えることがあった。 それは、海外旅行の手配と費用についての発見である。 一昔前の海外旅行(出張)の便や宿の手配は勤め先の庶務担当の責任で、実際はそこがエージェントに外注していた訳で、それが一般的だった。 おそらく今もそうだろう。

しかし年金生活の現在、例えば海外旅行の手配などをするのに昔の便利さに頼ってばかりでは能が無いのではという気がしたのだ。 実は1999年に、大学同級の還暦記念でタイ国への同伴旅行の幹事をしたのだが、その時は経験も無く 23人という所帯だったので大手の旅行社に頼んだ。 が同時に、自分でもインターネットで現地の情報を調べ、その頃すでに便利な情報が溢れていて色々と参考に出来た。

そして今年、私共は嫁二人を誘って連休明けのケアンズ旅行を計画している。 結局、航空便とホテルは旅行社のコース商品を使ったのだが、それは、航空会社やホテル個々のオフィシャルサイトでの通常料金の合計よりも商品の方が安い催行日があったからである。 勿論個々のサイトでは、日により質によりはるかに安い選択肢も並んでいる。 これらを組み合わせて自分に最適なチョイスをすればいい訳だが、現在の旅行社のパンフではそれが既に非常に細やかに組み合わされ区分されて商品化されているのだ。

従って、今回自分で手配したのは現地のオプションツアーのみである。 それも各催行会社のサイトに示されている正規料金よりも、現地の仲介企業を通した(クレジット決済の)ネット予約の方が安上がりで、便利だと気が付いたのだ。 この業界も乱立気味なようで、商品情報も価格も顧客サービスもサイトのユーザビリティーもいずれも激しい競争の中にあることがうかがえる。 勿論、それらのサイトはみな日本語OKであり、ケアンズ関係だけで10社以上 (#1) も見つかる。 それぞれのBBS(掲示板)へユーザーの書き込みを見ればそこへの信頼度を推し量ることも出来る。

先進的な大企業は別にして、普通の企業(や個人)が自前のサイト(ホームページ)を世界に向けて発信出来るようになったのはほんの10年前である。 それらを、各自の机上でそれほどの滞り無しに閲覧出来るようなIT環境(通信技術やパソコン)になったのもほんの10年前なのである。 あの頃、きっとこれから凄い時代になる、全ての業態で凄いことが起きる、と、私も高揚した気持ちで(引退直前の)勤め先の公式サイトを作ったものだ。 久しぶりに覗いてみたらそのコンセプトにあまり進展も変化も無かった。 喜ぶべきか、悲しむべきか?・・・

注(#1) ; ケアンズ関連ツアー仲介企業の例 =>                 J  ・・・

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2006年4月19日 (水)

ハイブリッド今昔

昨日、ハイブリッド車のことを書いたが、今日は車以外で、今迄に出会った「ハイブリッド」のことをおさらいしてみる。 私にとっての最初のそれは、大学での「育種学」の講義で教えられたもので、およそ食料となるものは動物も植物も品種改良の研究が重ねられていて、そのヒット作品にはハイブリッドが多いと言うことだった。 今ネットで検索するとほとんどの食品でそれが登場する。

生物学においてもこれは、「異なった種を特に人工的に組み合わせてできた新種のことを言う」 (Wikipedia)  とのことだが、私が学んだのはもっと狭義で、育種学で言うところの 「一代雑種」 を指す 「ハイブリット品種(F1)」 のことだった。 種をつける母親株の雌しべに、異なる品種の雄しべの花粉が付いて実った種のことだ。 これには「雑種強勢」効果 (成長が早い・揃いが良い・収穫量が増える等々) が現れる一方で、二代目の種は使い物にならないとか採れないなど負の特性がある。 その「お陰で」 タネ屋さんの大きなビジネスが展開されている訳だ。 F1 と言えばカーレースを思うだろうが、食品の F1 の方がその規模も世界的で、人類への影響度も大きいのだ。

その後、経済や技術の発展につれて、生物以外にも、色々なハイブリッドが出現して来た。 駆動のエネルギーを複数にしたハイブリッド腕時計 (昔の手回し竜頭+自動巻きローターから今のソーラー+電池まで色々) 、半導体のハイブリッドIC (アナログ回路+デジタル回路) 、パソコンソフト (Windows向け+Mac向け) 等々、いっぱいある。 私がクラス会事務の通報用に重宝しているのはハイブリッドメールだ。

なるほど、"hybrid"  を手元の辞書で引けば 「雑種の・混成の」 と簡単に書いてある。 何の呼称にでも使える訳だ。 でも私の耳は 「ハイ・・」 という音に先ず感応してしまうのだ。 その音感からは 「単なる混ぜ物や揃え物」 ではなくて 「高度な融合・精製・創造物」 を連想するのだ。 即ち 「1+1=2」 ではなくて、「1X1=new1」 なる様態の産物こそがこの呼称に相応しいと思う。

Chunichihybrid 近頃の 「産地ブランド」 とか 「地理的表示」 の動きに合わせて、「ハイブリッドなる呼称」 にも規制強化!を・・・なんちゃって。 ところで、中日新聞に連載中の 「この国のみそ」 の 「ハイブリッドの流儀」(4/17) のコジツケぶりは秀逸だ(右図をクリックすると書物版が現れる)。

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2006年4月 2日 (日)

「エンジェルの願い」

これは "Pet Shop Puppy" という英語の愛犬ポエム (1999) を私が訳した (2002) ものの邦題である。 原著者の Jackie D. Ellis 女史は米国のサウスカロライナ州でロットワイラー犬を中心とした動物救護とセラピー犬活動をしておられる。 初めにこの原著をネット上で読んだ時、私はとても衝撃を受け、そして深い感動をした。 そして、早く日本の愛犬家にも読んでほしくて、辞書を片手に、懸命に翻訳をして、ある愛犬家のMLに投稿をした。

初めはあまり反響が無かったのだが、そこはある特定の犬種のMLなので、話にやや違和感があったのだろうと思う。 その後、我が故愛犬のサイトに載せた直後から、これを読んだ方々からの反響が段々と増えて来た。 そして現在は、とても多くのサイトでこのポエムへのリンクをして頂いている。 拙サイトでは (2003年4月以降に) ページ毎での訪問客の計数をしているのだが、今日現在このポエムは 64,000 余りのカウントになっている。

Angelbnr_1 その内容は、無秩序な繁殖のゆえに遺伝的な疾患を背負ってしまった仔犬が、優しい家族に見守られながら、安楽死させられるまでの話で、それを当の仔犬が語るものだ。 現代のペット事情を、日ごろ憂えている人にはとてもよく分かるメッセージなのだと思う。 ただ最近は、ペット事情が改善して来たのであろう、このような悲劇を知らせるメールが無くなったので実に嬉しい。 右上のバナーはこれを読んだお方が心を込めて作って下さったものだ。

原著者は、私が彼女のアドレスを探すのに2年間も掛かったことを知って、私の和訳の事後承諾に快く応じてくれたと同時に、もう一つ、彼女の老愛犬のポエムと写真を贈って下さった。 こちらはそんなに悲劇的なものでは無く、実にほのぼのとした内容だ。

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2006年3月12日 (日)

ウェブメール

海外の出先からメールを出す方法には色々ある。 二昔も前、そもそものメール草創期の一般ユーザーは 「パソコン通信サービス」 とか 「草の根BBS」 と言われたサービスの会員となることでメールをやり取りすることが出来た。 そして海外へ出掛ける時はパソコンと信号変換器(モデム)とその国の電話回線に合うコネクター(モジュラージャック)とを持参して、国際電話経由で自分が加入しているサービスに繋いではメールをやり取りしたのだ。 その内大きなサービスでは海外にノード(アクセスポイント)を置いたり、ローミング(相互中継)を整備して、そこに電話すればサービスに繋がるようにした。

その後、メールの受発信の技術も便宜も進展して、1999年頃からブラウザ上でも (メール用のソフト無しで) これらをやれるようになった。 これがウェブメールである。 これでもう自分のPCからの回線を専用のメールサーバーに繋ぐ必要が無くなり、当該サイトのURLさえを知っておれば、世界のどこからでも自分のメールボックスを開いて読み書きが出来るようになった。 残る問題は、出先で使うパソコンの言語環境が万全では無いことである。 そういう場合はカナ漢字が使えないので、英語とか、ローマ字綴りの日本語で書くことになったり、受信したメールが文字化けで読めないことにもなる。

実はその1999年に、日本人が出掛けてもその種の問題が全く無い外国があることを知って感動したことがある。 韓国である。 そのホテルの客室にはインターネットに繋がったままのパソコンが無造作に置いてあったものだ。 それは、私が自宅にブロードバンドを導入する3年も前であり、しかもそのPCでは英語やハングルはもちろんのこと中国語も日本語も使えたのである。 当時から、韓国のITは日本のそれより遥かに先を進んでいたのである。

さて今回、初めての台湾旅行をしたのであるが、多分この国でも・・ と期待しながら、念のためにと、ビジネス街にある高級ホテルを選んでおいた。 が、期待は外れた。 部屋にPCは置いて無く、地階のビジネスセンターのPCには日本語環境は入っていたが 使用1分当りで 10台湾ドル も取られた。 ただこれは、台湾を代表する風景では無いのだろう。 どうやらホテルの選択を間違えたようだ。

と思ったのは、ある免税店のパンフに、Free Internet! としてあって幾つかのPCに向かっている若い客の写真が載っていたからである(免税店に行くのは大嫌いだが)。 あのホテルはどうやら名前だけで実態はもうかなり古いのであろう。 事前にチェックしておけば良かった。

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2006年2月12日 (日)

掲示板スパム

最近は、我がホームページの掲示板にも時々怪しい書き込みがある。 何だかエッチな文言が並んでいるのでついそこに載っているURLをクリックしたくなる。 が、したら最後、行き先はきっと蟻地獄の底だ。 加えて、書き込み人のメールアドレスにも罠が仕組まれているそうだ。 まるで何処かの夜の通りを歩いている気分だが、誘われても決して負けちゃぁならない。 ただひたすらに消すだけだ。

最近の夥しい迷惑メールについては前に書いたが、これもただひたすらに消すだけで、以前使っていた対策ソフトの使用は、かえって煩わしくて止めた。 他方、掲示板スパムの方はその対策が簡単に出来るようだ。 ただし、我が掲示板のように、それがプロバイダー提供のものだと、そこでやってもらわねばならない。 どなたか先に頼んでくれないかなーと念じつつ、今日も一つ消した。

それにしても、最近のスパムの文言の貧相なことよ・・と思う。 見る方の目が肥えてきたのかも知れないが、これではスリリングを楽しむ材料にもならないし、頭の体操にもならない。 ・・なんて、 油断してると!・・

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2006年2月 2日 (木)

アクナレッジメント

acknowledgement、この言葉は度々海外勤務をした身には重々認識させられた言葉だ。以来私はビジネス上のみならず、引退後の日常生活の上でもこれを大事な「プロトコール」にしてきた。だから逆に、これの欠如に遭遇すると気になってならない。高齢になった証左かも知れないが、ボランティア的な精神でウェブサイトを運営していると、事例によっては気になりすぎて健康に悪い。

要するにこれは、「正規な情報や善意な情報をもらったら、その確認やお礼の言葉を付けてすぐに返信をしよう」ということだ。発信元が善意でなくても内容が正規なものなら、また、たとえ内容が間違っていてもそれが善意で発信されたものなら、速やかに然るべき応答をすべきだ。手紙だけの時代だった頃、これが欠如すればあちらに何か事件が起きたかなと、次の手を打ったものだ。が、ITの時代では事件も事故も起きていないのにこれが頻繁に起きる。とても残念なことだ。

例えば、ある質疑Aに対して回答Bがあった場合、質疑者からの応答C(確認や御礼)があってはじめて一件が落着するのである。ところが、その応答Cが「反論」みたいなものだった時にのみ、負のアクナレッジがヒステリックに繰り返されるのが今の風潮だ。さもなくば、始めから応答Cが欠如してしまっているのである。とても寂しいことだ。

驚いたことに今日、ネットで「アクナレッジメント」を検索すると、ヒットして来た用例のほとんどが「コーチングの技術としての概念」なのだ。私が大事にして来たところの「情報のやり取り上のエチケットとしての概念」なんか一つとして見つからなかった。日本ではそれは、今や英和辞書の片隅に遺されているのみなのだろうか?。とても悲しいことだ。

acknowledgement、これは大事なエチケットである。決して、人が人を運転するための教習所用語としてのみ捉えるべきではないと思う。

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2006年1月29日 (日)

虹の橋から

これは既に亡くなった愛犬から、その誕日に、飼い主さん宛に届けられるメールのタイトルである。拙「老犬がんばれ台帳」の登録犬は彼らの一周忌にみなこれを書く。「虹の橋」とは全ての動物たちが渡って逝くところ、天国の入り口のことだ。「三途の川」と言うよりははるかに感じがいい。

この言葉は、古くは北欧神話に登場しているようだが、動物を愛する人々の間に広まったのは作者不詳の英文詩によるもので、アメリカインディアンの伝承に基づいていると言われる。命名の趣旨は違うだろうが、ナイアガラ滝の下流にはこの名前が付いた橋もある。

「天国の、ほんの少し手前に「虹の橋」と呼ばれるところがあります。この地上にいる誰かと愛しあっていた動物は、死ぬとそこへ行くのです。」で始まるそれは、愛する動物を亡くした人にとってとても救いになる詩であり、今や世界中の言語で紹介されているし、これから派生した詩も多い。日本語訳も多いが私が時々読みに行くのはいっけさんのところだ。

hwirainbow 2001年に同伴でのクラス会でホノルル沖のディナークルーズを楽しんでいた時、突然舞台の演奏が「虹の彼方に」に変わった。妻と甲板に出ると、虹が出ていた。亡きタロが旅の無事を祈ってくれている・・二人は無言のまま・・思いは同じだった。

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2006年1月25日 (水)

ITの寵児

「倫理なきIT寵児」、 昨日のある新聞の見出しである。そして、別の紙面には「A業種の企業が高度な金融取引を手掛けるニューエコノミー企業に変身し、いったんは証券取引街の喝采を浴びた。経営者のB被告は「Cを抜いて世界最大の企業になる」との野望を掲げていた。」 との解説記事を載せている。ただし解説の方は2001年に起きた米国エンロン社の事件のことで、Aとは天然ガス、Bとは当時のレイ会長、Cとはエクソンモビールのことである。

今はさしずめ、AをIT企業、Bをホリエモン、Cをマイクロソフトなどと言うところか?。それにしても、今は2006年である。こんなネガティブな社会経済現象までアメリカの後塵を拝するなんて・・。さぞかしあのビル・ゲイツ氏が苦笑しているこ