おじんとおばんのDIY
我が家の DIY 度はかなり高いものだと思う。 私は日曜大工が大好きだし、妻の裁縫・手芸はプロのレベルを超えているように見える。 でもお互いにもう歳だから、これらの趣味を生活の前面に押し出すと言う気持ちは持っていない。 なのに、この6月の我が家は 「毎日が日曜大工」 であった。 それもブロック積みという、高齢者には相応しくないような重量級な作業で、しかもその理由は、傾斜地での境界フェンスの老朽化という極めて専門的な事情によるものであった。
実は、我が家の南面の庭の東側には、隣地との間に鉄製のフェンスを設けていたのだが、これが 33年 を経てあちこちで錆びてしまい、専門家に診てもらったのである。 我が庭は自然の地形のままに南に向かって傾斜していて、そのままにフェンスを設けていたのだが、隣家は全体を水平に切り開いて造成したので、ある所では我が敷地の方が高く、庭の先では逆にあちらが高くなってしまい、そのためにもう一列のブロック隔壁を境界線ギリギリに設けてその食い違いを仕切って、土止めとしておられたのである。 専門家はその状況を見て、何やら小難しい話をしながら、今回の修理は隣地も掘り起こすことになると言った。 単なるフェンスの修理だけでは 「仕事にならん」 という心だったのであろう。
そこで、我が持ち前の DIY精神 が目を覚ました。 即席の 「超大型水準器」(散水用のホースを水で満たして 「高所の方の口を溢れさせ、低所の口を持ち上げて "溢れさせない" と、両者の高低差がミリ精度で読める」 という原理を利用する) を使って庭の傾斜を測量し、ブロックとフェンスとの配置図を描いてホームセンターや専門の 展示場(脚注) を訪問した。 我が家のフェンスの基礎ブロックは敷地より丁度 10cm だけ控えて設置してあったから、隣地のブロック壁との間には無用な隙間があったのだが、今回はここにもブロックを入れて都合3列 (2列は当方のもの、1列は隣のもの) で耐震性を確保し、取り去った旧いフェンスの縦棒の中には錆びてはいないものもあったので、これらをブロックの穴から地中に打ち込んで更に耐震性を加えることにした。
高齢者の屋外 DIY には梅雨時がいい?!。 雨が降れば体を休めることが出来るし、セメントコンクリートの硬化時間も取れて しかも(湿りは)その養生にもいいからだ。 日頃、ブロック積みの職人さんの仕事などを見ると時間を忘れてしまうという妻は、それを自分でやれることになって嬉々としていた。 妻には、国宝級の板金職人だった父親の血が流れているのだ。 とは言え、もとよりあのような見事な 鏝(コテ)使い は出来ず、何だか和菓子職人のような手付きだったのだが、なにしろ自分で 「親方」 も 「施主」 も兼任していたのだから怖いものは無い。 私はもっぱら助手役で資材配置の微調整役をやらせてもらった。 が実は、そこが肝心で、出来映えの良さ!はその辺から来ているのだが・・・。
(注) ; メーカーの展示場へ行く事は幾分か危険が伴う。 妻が、どれもこれも欲しくなって欲求不満に陥るからだ。 それよりも現今はそこの公式サイトを訪問するに限る。 店員さんは寄って来ないし、全製品がきれいに分類されて並んでいるし、説明も詳しいからだ。 実作業の最中に、ちょっと行って調べ物が出来るのも有難い。
上の写真では、3列目にあたる隣家のブロックは低いので見えない。
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コメント
すばらしい仕事ですね。
塀を自分でつくってしまうなんて。
それからブログもいいですね。
ゆっくり読ませていただきます。
投稿: 山田呉馬 | 2007年7月 2日 (月) 07時33分