タカサゴユリ
数年前から我が家の庭にタカサゴユリが咲く。 植えたものではないのでどこからか種子が飛んできたのであろう。 この白い花は、私の小さいころの野山の思い出の中には無い。 調べると1923~4年頃に先ず台湾から観賞用に「移入」され、それが南西諸島にあった近縁種のテッポウユリと交雑されて1939年頃に新テッポウユリが出来たのだという。 私が生まれた年だ。 以来、これらが周辺の野山に野生化し、自然に交雑を繰り返してきて、現在は非常に色々な 「タカサゴユリ」 が見られるのだという。
ペーパードライバーの妻はいつも、助手席からの車窓に流れる道端の草花を見るのが好きで、年毎にタカサゴユリの咲く場所が移ろうのを覚えている。 東海北陸自動車道を飛騨方面に向かって登って行くと (国道管理用語では「下って行く!と」)、白鳥ICを過ぎるところで、今まで右左に見えていたタカサゴユリがピタっと無くなるという。 このルートでの(現在の)北限なのであろう。 原産地台湾ではかなりの高地にもあるそうだから、来年はどこまで登って行きなさるのか楽しみだ。
左の写真は今年の我が家での二株である。 一方はいぶきの木の下から人間の背丈よりも高く伸び、一方は炎天下の芝生の中で太く低い。 とかく生き物に命名するのが好きな我が家では、後者は "ヒクサゴユリ" と呼ばれている。
タカサゴを漢字で書けば高砂、台湾のことだ。 そう言えば、並みの日本人よりも日本を良く知り深く愛してくれている台湾の人、李登輝前総統の訪日が中止になったらしい。 政治的な理由ではなく、体調不良だからという。 どうぞ、早く快復していつかまたお出でになって頂きたい。 日本として、いつまでも生きて頂きたい外国人の一人なのだ。 草草の中からやや背を高く伸ばして咲く、あの清楚で凛とした白い花を見てそう思った。
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コメント
トラックバックいただいたようですね。
ご挨拶が遅くなりました。
貴ブログを少し読ませていただきました。
読み物系ですねぇと感じ、弊ブログは蘊蓄情報系だなぁと、両者の対比から改めて認識しました。
そんなつもりではなかったのですが、気が付けば事典か図鑑のようなサイトばかり作っています。
ちょっと、こちらのような記事も加えてみようか…なんぞと企んでみる次第です。
投稿: Green Moonlight | 2006年8月30日 (水) 23時24分
トラックバックありがとうございました。
友達とメール交換をしたいがために始めたパソコン、3年半経ち、ブログを始めました。
子供達に聞きながらで、PC操作も分からない事だらけですが、がんばって続けていこうと思っています。
投稿: あおいとり | 2006年8月26日 (土) 12時18分