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2006年5月

ウールワースにて

( 以下は、ケアンズ旅行記番外編と題して、長男の嫁が書いてくれたものである。 )

Woolworth スーパーマーケット! 旅行先ではローカルな商品に出会えたり、現地の生活を知ることができる面白い場所です。 ケアンズで 「ウールワース」 というスーパーに行ってきました。 ウールワースは、オーストラリア大手のスーパーで、ケアンズの中心地シティプレイスのすぐ近くにあり、食料品、雑貨、衣料、お土産物も買うことができます。 地元の人はもちろん、観光客もたくさん来ていました。 お菓子、果物、紅茶、何もオーストラリアまで行って買うことはなかろうと思われる品々(ペット用品、洗濯バサミなど)を購入。 それらの品々についてちょっとご紹介します。

オーストラリア土産で有名な TIM TAM (チョコレートのお菓子)。 ウールワースには、地震がきたら TIM TAM で生き埋めになりそう!なほど山積みされていました。 他の土産物屋さんより安く買えるようです。 観光客用なんですね。 大量購入していた日本人が結構いました。 海外のお菓子はパッケージがきれいで、カラフルな棚を見ているとワクワクしてしまいます。 お味の方はストレートな甘さが際立っていて、甘党の私でも圧倒されてしまいました。 1個が大きく、しかも箱に目一杯に詰まっていて、お値打ち感は満点です。 私がお土産に買ったミントチョコレートも甘かったのですが、ミント味が利いていて、しかも薄い3×3cm くらいの板状なので甘さに負ける前に美味しく食べ終えることができます。 食後にコーヒーを入れデザートにミントチョコレートを頂くのがマイブームです。

りんごやオレンジ、バナナ等の果物類は計り売りで、1個(1本)から買うことができました。 小ぶりなリンゴやバナナは味が良くて、一人で食べきるのにちょうど良い大きさです。 加工食品がビックリするくらい大きいのに、果物が上品な大きさなのが意外でした。

オーストラリアでは、機内でもレストランでもホテルのサービスでもコーヒーがあまり美味しくなかったので紅茶をよく飲みました。 ウールワースでは、Lipton のフレーバーティで未体験の Peach & Mango と Chai を買ってみました。 Peach & Mango は香り、甘味、酸味のバランスも良く、とても美味しかったです。 気に入って毎日飲んでいるので、お土産用に買った分も消費中です。 ガイドブックに Sleep Tea(=パッションフラワーとカモミールのハーブティ、寝る前に飲むとリラックスしてよく眠れる・・・そうです) が紹介されていたので興味本位で買ってみたのですが、ハーブティーが苦手な私にはリラックス効果はありませんでした。

Bokenohana 我が家の愛犬と同じ ボーダーコリー の絵がパッケージに書かれていたというだけで、感激して犬用のビスケットを買ってきました。 日本にはマイナー犬種 ボーダーコリー の絵が描いてある商品なんてまずありません。 さすが、牧羊の国 (ボーダーコリーは牧羊犬) です。 開封してビックリしたのは、ビスケットの大きさ。 日本製の数倍はあるビッグサイズ! 食の細い小型犬なら、1個で1食分になりそうです。 そして、日本では劣化を防ぐため(?)に内袋に入っているところ、紙製の外箱の中にそのまんまビスケットがむき出しで入っていました。 そう言えば、お菓子やティーバッグ等、外側にフィルム包装してある商品には、日本なら当然ついている開けやすくするための切れ目がついていません。 日頃外箱ばかり大きくて中身が小さいと過剰包装に文句をつけている私ですが、日本のメーカーさんの親切に甘えているのに気づきました。 外からみてみると、身の回りの意外な発見もあるものですね。

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コアラの化石

Termitenest 親娘4人のケアンズ滞在2日目、私たちはキュランダ観光に出掛け、そこで「コアラの化石」を見た。 ただしこれは、左の写真のような樹上にあるシロアリの巣を指して言ったことで、ツアーガイド嬢のジョークである。 シロアリ(=termites) は世界中にいるのだが、オーストラリアやアフリカなどかなり広い熱帯・亜熱帯地域では塚を作る。 それがいわゆるアリ塚で、でも私たちが知っているアリ(=ants) はこのような土の塚を作らないと言う。

ともあれ、樹上のこれを遠くからみると、まるでコアラに見えてしまうのだ。 本物のコアラも樹上ではほとんど動かないからだ。 動くのは夕方から夜にかけてだと言う。 あれっ!、そうすると、あちらの動物園での 「抱っこサービス」 は昼間だけどいいのかな?。 そう、これは動物虐待だ、という論議が続いていて、既にこれを禁止した州もあるし、今回のクイーンスランド州も厳密な規制を設けた上で許しているようだ。 だから、ほんの数秒間とは言え、とても可愛いこの 「希少種」動物 を胸に抱くことが出来た娘たちは幸運だった訳だ。

Rainforestkoala ところで、ケアンズ近郊には、野生のコアラはいない。 その理由を、滞在3日目に乗った熱気球のパイロット氏は 「この地域は暑過ぎるからだ」 と説明していた。 が、ネットで調べて見ると、欧州からの入植が始まる前は東北豪州一帯にも生息していたようだ。 そしてなんと、リバースレー哺乳類化石地域(これも世界遺産) というところで本物のコアラの化石が出ていたことが分かった。 その大きさは 25-30cmで現在のコアラより小さく、右上の画像はその復元想像図である。

Koalamap それが現在では、生息の場所が限られて来ていて(左の画像は1998年の資料)、場所によっては逆に過密の問題さえ起きていると言う。 だから真剣な保護活動が進められている。 その推進の場においても、問題の場においても、様々な面で日本人が深く関わっていることを知った。 今回、嬉しい抱っこの感触を胸に刻んだ二人の娘も、虐待の気持ちは毛頭も無く、かの地のコアラたちの末永い幸せを祈っている筈だ。

注;) 記事中の緑色の文字部分をクリックすると、関連するサイトが現れる。 一部文字化けして現れるかも知れないが、ブラウザの「表示」→「エンコード」→「日本語(自動選択)」をクリックすれば直る。

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エコツーリズム

前回書いた 「土ボタルツアー」 からの帰り道、暗闇の未舗装の道路上を揺れながらふと考えた。 ケアンズは二つの世界遺産、グレートバリアリーフクイーンスランド湿潤熱帯地域 のほぼ中央に位置して、これらへのツアーの前進基地だ。 どちらも自然遺産だから、ツアー参加者によってその価値が更に認識され、しかも確実に保全されねばならない。 これが即ち「エコツーリズム」だ。で今、その山中を多分土煙を上げながら走る私たちのバスは、はたしてこれに適合しているのだろうか?・・ と。

帰国してから(というのが残念だが)、ネットで調べてみた。 自然環境を保護しながらも観光を楽しむという考えは昔からあったようで、それを 「エコツーリズム」 という言葉で啓蒙したのが、メキシコの環境問題研究家である ヘクター・セバロス・ラスキュレイン氏(1983) だと言う。 これが開発途上国での秘境ツアーブームと環境保護活動に組み込まれて、安定的な観光収入確保の重要な手段として、援助国側からも積極的にバックアップされたのだと言う。

Certifyetour オーストラリアは被援助国ではないが、この動きが世界に広がり、国連が 「国際エコツーリズム年」(2002) として、ケアンズ会議沖縄大会 などを開催したのに呼応して、元々は後発であった 「観光」 に政府主導によるによるエコツーリズムを導入し、現在はその先進国になったのだと言う。 1991年には関係するNPOが出来て、観光企業やガイドの認定を行っている。 私たちが次の日に訪問するキュランダへのロープウェイはその認定施設であるようだが、なるほど、その建設や運営に並々ならぬ環境への配慮が(パンフレットを読むと)伺える。 一方、気になっていたところのあの「土ボタル」はやはり認定リストに載っていなかった。

ところで、日本でも 2004年 環境省から「エコツーリズム憲章」が出されて、関係するNPOも出来、ツアーのリストも整備され、昨年の万博では「第1回エコツーリズム大賞」が発表された。が、関係企業やガイドの資格認定制度は未だのようである。

注);上のロゴはオーストラリアでのエコツーリズムの認定証の例である。これは催行する企業に与えられるのではなく、催行アイテムや観光施設に対して与えられる。なお、この記事を書くにあたって、プロマークジャパンのサイトが大変参考になった。

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土ボタル

Glowworm 旅から帰ったら、日本では蛍のたよりが行き交いはじめていた。 ケアンズでは近くの熱帯雨林の中の土ボタル見物を体験してきたのだが、そのツアーは年中やっているのだという?。 初夏の風物詩として「ほたる」を愛でている日本国民としてはちょっと変な感じがした。 ネットで調べてみると、それは Arachnocampa (直訳すれば 「蜘蛛の天幕」 で、多数の粘った糸が垂れ下がって光る様子そのものだ) という名前の、蝿や蚊のような昆虫の仲間の幼虫が光っているのだという。 日本の蛍 firefies は幼虫も成虫も光るが、分類上はこれも土ボタルも一括して glowworm と呼ばれ世界で約2000種類、その内、日本のように飛ぶ蛍は実は大変珍しく約40種類だという。

なるほど、蝿や蚊なら暑ければ年中涌いている筈だ。 これでは、人の心に響くような季節の移ろいとは関係が無く、逆にだから、季節が豊かに流れている日本(や中国)に 「ほたる文化」 と言われるほどの行事や文芸が続いて来たことが納得出来る。

今回の土ボタルの場所は、前に書いた 「Tボーン」 のレストランの経営者が所有する牧場の中の渓流の崖で、昔彼のお父さんが見つけたのだと言う。 言っては悪いが、あのあやしい光を愛でる気持ちよりは、「こいつはビジネスになる!」 という気持ちが勝ったのかも知れない。 調べると、彼の国では人工の土ボタル洞を経営している人も居るようだ。

ところで、わが山小屋のある岐阜の山奥の渓流にも大きなゲンジボタルが乱舞していた。 それが数年前の大雨による出水できれいに消えてしまった。 それを復活させようという話がオーナー達の組織で出ているが、素人には難しいようだ。 でもあちこちで、ほたる復活の話は盛んだ。 平和はいいと、しみじみ思う。

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Tボーン

Tbone 昨日に続き、オーストラリアンサイズの思い出を書く。 それは、ケアンズ初日の夕食で私がトライしたTボーンステーキのことだ。 女性たちはチキン又は白身魚をチョイスしたのだが、それはその日の朝パームコーブで会得したところの 「皆んなでみんな味わおう」 という戦略でもある。

先ずそこで、「Tボーンって昔食べたことがある、ただ大きいだけさ」、などという私の知識が実に貧しいものであったことを思い知った。 骨の断面が本当にT字だったのにも驚いたが、それに付いている肉が、片方は軟らかいヒレであり、一方は味わい深いサーロインだということにも驚いた。 帰宅してネットで調べたらそんなの常識のようで、あの夜、肉を焼きながらそう説明してくれた牧場のオーナーを直ぐには信じなかった自分が恥ずかしい。

鉄板の上に、見事に焼けた巨大な肉片が並んでいて、それぞれに雄大なTの線がくっきりと走るのを見れば、しばらくは食欲など忘れそうな思いがしたものだ・・。 でも、やっぱりステーキは美味しい。 女性軍からシェアーしてもらったチキンも魚も良かったのだが、久しぶりのステーキを堪能出来て幸せだった。 結局、皿の上には悩ましいサイズのTの字だけが残った。

思えば、昔は子供を連れてステーキを食べに出かけたものだ。 妻は元来肉を食べないから、二人だけになった今はそういう所へは行けない。 だから、クラス会などで彼女が出掛けて留守になるのを楽しみにしている・・。

追記 ; 念のために、「ティーボーン」 と 「BSE」 とで検索してみると、なんだか怖い話がいっぱい出てくる。 でも、もう、後の祭りだ・・。

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オーストラリアンサイズ

ケアンズ滞在中に私たち4人には新語が出来た。 「オーストラリアンサイズ」 という言葉である。 その意味は、一度あちらに滞在した方なら、どなたでも直ぐに分かる筈だ。 とにかく全てのサイズが大きいのである。 数年前にカナダやアメリカに行ったのだが、サイズについてこれほどの驚きはなかった。 とにかく、あそこで小さいのはケアンズの町の面積くらいだが、これも今どんどんと膨らんでいるようだ。 そしてなにより先ずは、皿の上の料理のサイズの巨大さである。 旅の初日のパームコーブでの昼食で、早速それに遭遇した。

日本人の団体で予約すれば、きっとそれに相応しい量のものが用意されて、折角の料理が無駄になるのを防げるのであろうが、フリの客にはそれが効かない。 「量を控えめに・・」 なんて言う優雅な英語も話せない。 でも今回は、何とかシゲンのムダを回避したいと考えたのだ。 そこでいわゆる中華料理の卓を頭に描いて、多種単品の料理を4人で取り合うことにしたのである。 それも出来るだけ上品にやろうとしたのだ。 これを、ワイワイガヤガヤと仕切れば、どこかの国の団体さんと同じになってしまって、ウツクシき女性3人を引き連れた紳士としては不本意なのだ。

英語のメニュー (日本語のが無いところがイイ!#1) を懸命に眺めながら、3人にそんな戦略を話していたら、笑顔の給仕嬢はかねて心得えていた風で 「シュアー! ユー キャン シェアー!」 と先を読んでくれたのだ。 お陰で一気に緊張がほぐれて、結果、とてもバラエティーのある楽しい食事が出来たのである。 私にはその時の一つ一つのレシピを説明する知識が無いのだが、それがとても残念だ。 それほどに美味しく、初めて味わうものばかりだったから。 そしてなるほど、それぞれの料理のサイズはまさしくオーストラリアンサイズだった。

私は食べ物を残すなんてとてもイケナイことだと思っている世代だ。 精神はもちろん、わが胃袋も日頃そう言ってくれている。 だから、あの時おなかがいっぱいで苦しくて、ついに残してしまった皿の上の美味ゼッ品が今でも頭に浮かぶのだ。

注#1 ; ケアンズ市内のレストランはそのほとんどが日本語のメニューを備えている。

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メラルーカの木

Melaleuca オーストラリアの原住民アボリジニは有史以前から メラルーカ という木の葉を傷・火傷・虫刺され・虫歯などの薬として用い、またお茶にして飲んで来たという。 それを見たイギリスの探検家キャプテン・クックの一行(1770頃)が、これを 「ティーツリー(お茶の木)」 と名づけて、その葉や花からの抽出油の効能を母国に伝えたと言う。

今回はパームコーブでランチを頂こうと、ネット経由で予約をしておいたのだが、その素敵なホテルレストランの前にはとても大きな樹木が数本並んで立っていた。 その場所から道路を隔てて砂浜との間に、ここの地名のもとになったパーム(椰子)の並木が頑張っているのだが、一帯の景観を制するのはこの メラルーカ の巨木の列の方だ。 列と言うよりは、居並ぶ建物の周りに三々五々と しかしどれも孤高な風で 堂々と立っている。

これを初め私はユーカリの大木だと思った。 妻にも娘達にも異論は無さそうだった。 でも念のために、帰国後に出したメールの中でその植物の名のことを聞いてみた。 予約の時にとても感じの良いのやり取りをしてくれたホテルの担当嬢に acknowledgement を送りたかったからだ。 そして、その返信で初めてあの樹木の正しい名を教えられた訳だ。

その名の 「メラルーカ」 を検索すると、それからの抽出油(ティートリー油)の薬理効果が学術的に分かったのは1922年だということ、 この国では原住民のみならず一般家庭の常備薬になっていると言うこと、(戦後の抗生物質の開発と乱用と無効化に対比して)その天然の安全性が再認識されたということ、などを知った。 精油用に栽培されている品種の Melaleuca alternifolia はそんなに大きくないので、パームコーブで見たものはその亜種的な仲間なのであろうが、あの時、もっと詳しく見ておけばよかった。 樹木の下部は(アボリジニの言葉で)メラ(黒い)色だと言い 上の方はルーカ(白い)色だと言って、位置によって肌の色が変化しているようで、それがそのままこの木の名前なのだ。

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パームコーブは裸足で

2006_004 ケアンズでは、街を裸足で歩く人をよく見かけたが、なんだかそれが似合うところだ。 私たちでは痛くてとてもやれないだろう。 でも、ヤワな日本人でもそれが出来るところがある。 グレートバリアリーフのあちこちには細かい白砂の海岸があるからだ。 親娘4人旅の二日目は、その砂浜と椰子の並木の入り江、パームコーブから始まった。 昨日は夜行便の中だけだったから、今日が実際の観光の初日という訳だ。

ケアンズの市街はトリニティー川の河口にあるから海岸は干潟(泥)になっているので人は泳げない。 が、グレートバリアリーフに面した海岸は近くに河口が無ければ、みな白砂のビーチである。 ただしここでも今は自由には泳げない。 「11月から5月までは毒クラゲが出るので・・」 と、注意の看板が立っているのだ。 しかし、細やかな白い砂は魅力的だ。 二人の娘は早速裸足になって、「少し前の」少女時代に還って、波に向かってはしゃいだ。

実は二人とも、この3月でそれぞれの仕事に区切りを付けていて、この旅は私どもからの 「ご苦労さん」 の意味もあった。 部門は異なるがどちらもかなりの専門職だったので、きっとかなり疲れていた筈だ。 ファインダーの中で二人を見ながら、その白い砂の潤いが、彼女らの疲れを吸い取ってやってくれたらいいなと思った。

2006_011 オフシーズンなのか、浜に遊ぶ人は数えるほどしかなかったが、二人の幼児を連れた若い家族がいた。 若いのに、「時間がゆっくりと過ぎる」ことを味わっている風景だ。 意識してやっている訳ではないだろうが、そういうことが出来る人種がとてもうらやましい。

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ハイタッチ

Cairnspier 「ケアンズの空港でハイタッチしましょう!」。 私どもの4人旅の「現地集合」が上手くいくのかどうかだけが心配だった妻を安心させようと、A子が言ったことである。 彼女は一人で成田から、私共とB子の三人は名古屋からの発着であったからだ。 A子は長男の妻で首都圏在住、B子は次男の妻で中京圏在住である。 妻は 「全員名古屋から・・」 を望んだのだが、今時そんな面倒なことをしなくてもと、別々のフライトを頼んだのである。 こう言う場合は今のところネット予約の特典が得られないようだったが、それほど不利なことでは無く、旅行社も慣れたことのようだった。

ところが、早朝(4:10)のケアンズ空港で出迎えてくれた旅行社の職員さんに、成田便の到着を2時間近くも待つのでなく、3人はホテルで休むように強く勧められた。 折角の早朝チェックインのオプションを利用すべきだとの心だったのだろう。 「ハイタッチはホテルのロビーで出来るさ・・」 と、しぶる妻を説得して、他の客たちと一緒にホテルに「配達」をしてもらった。 荷解きをして一服してもまだ時間がありそうだから、それに空港はとても近いのだから、3人でタクシーで出迎えに行こう・・ などと心配する妻を慰めていた。

ところが、ホテルで出迎えてくれた旅行社の(別の)職員さんのとても丁寧な説明のお陰で、時間は少しも余らなかった。 一服に入る前に、もうA子が現れたからである。 結局、ハイタッチはホテルのロビーでも出来ずに、未だ暗い長ーい廊下の途中で 「シー!っ」と、口に指をしてからやったのだった。 歓声の下での全員集合では無かったが、旅行社の手馴れた手配に感心しながら、楽しいケアンズ滞在の始まりを予感した。

嫁としてよりもむしろ娘として、彼女の「日ごろの行い」を見ている妻にとっては、A子はいつまでも 「こども」 なのであろうか。 そして、もう一人の娘 B子 が加わってからまもなく1年になる。 この愛すべき二人と一緒に旅が出来るなんて、とても幸せな気持ちなのだ。

注) ; 写真(クリックすると元のサイズになる)の中央、三つの緑屋根に繋がれた青い低層の建物が、今回の宿 Shangri-La Hotel である。 そのやや右の楔形の青緑は市営の海水プールである(無料)。 ケアンズの海岸は干潟(泥)なので泳げない。 背後の山々は世界遺産の クイーンスランド湿潤熱帯地域」 である。 この地域は(熱気球のパイロット氏の話によれば)コアラには熱過ぎるので自然には生存してしないと言うが、あちこちの動物園にはいっぱいいる。

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熱帯雨林

Cairns 今週は、オーストラリアのケアンズに滞在して二つの世界遺産、グレートバリアリーフ と 熱帯雨林 を見学する予定である。 一昨年にも訪れているので、私にとっては二度目である。 多くの人が何度も行きたくなる観光地があるとすれば先ずここだろうと言いたい。 大自然も人々もいいが、「社長!シェン円!シェン円!」という押し売りがいないのもいい。

さて、前回の時にぼんやりと感じたことだが、「世界遺産になるほどの密林なのになぜこんなに簡単にアプローチ出来るのか?」 という疑問があった。 多分、本物はもっと奥地に広がっていて、その端っくれだけを見せているのだろうと、あのアマゾン河の密林地帯を連想しつつ疑っていた。 ところが、GoogleEarth で見てみると、いずれの観光ポイントも当該森林域の真っ只中にあることが分かった。

ケアンズをほぼ中央に置いて、クイーンスランド湿潤熱帯地域(世界遺産)があるのだが、それは広がっているというよりは、ほんの数十Kmの幅で海岸線に沿って走っているという感じなのだ。 その北端にある、世界最古の森として有名なディンツリー国立公園などは密林そのものが海岸に押し出してきているのだという。

地球の南半球の諸大陸はかって一つ(ゴンドワナ大陸)だったというが、それから出来たオーストラリア大陸にはその数億年来の生き残りが、内陸の砂漠化に押されてこのように海岸寄りに今も頑張っているのだろうか?。  あのジュラシックツリーのように、いつまでも生き残ってほしいものだ。 だから、現地の環境保全に心して見学して来ようと思う。

上の写真はケアンズ周辺で今回訪れる諸ポイントを指したものである。熱帯雨林の幅がとても狭くて、人気の観光地キュランダはその只中にあることが分かる。写真から外れているがディンツリー国立公園はパームコーブから更に北に行ったところにある。右側の海がグレートバリアリーフそのものだ。

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私の愛鳥週間

毎年5月10~16日は愛鳥週間である。 今年は大雪だったが、私どもの飛騨の山小屋の雪もようよう消えて南方から帰ってきた小鳥たちが賑やかに唄っている。 連休中は渋滞がひどいので、毎年この頃に山小屋の点検に出掛けるのだが、今年は運良く、近くにある「荘川桜」の開花と一致した。

この2本の老桜(樹齢約450年)の移植の逸話はとても感動的である。 当時学生だった私はその経過を報じた新聞記事を微かに記憶している。 その後、小説やノンフィクションや映画やプロジェクトXに登場したお陰か、現在では荘川郷の一大観光ポイントになっていて、花の時期には特設郵便局も置かれるほどだ。 が、この桜と ある野鳥 との関係はあまり知られていない。

それは、鷽(ウソ)である。 山に食べ物が少ない年に、これが桜の花芽を平らげてしまうと言う。 事実荘川桜も、私の知る限り、1997、2001、03、05年とかなりの頻度でやられてしまって、見物の皆さんを驚かせたりがっかりさせたりしているのだが、このことはあまり喧伝されない。 地元の人々はもちろん言わないが、がっかりした人々も何かほっとした愛鳥的な気分を味わって静かに帰途につくのであろう。

鷽が満腹になり、そこここのコブシの白い花が散り、桜が終わると、山々の緑がどんどんと濃くなって、私の楽しみは、毎朝夕に小屋のすぐ傍で鳴くとても愉快な小鳥の声になる。 それが、小鳥の声のみでなく、ツクツクボーシ(蝉)の鳴き真似も (mp3, 83kb, 5sec) 聞かせてくれるからだ。 他にも鳴き真似の上手な野鳥がいると言うが、専門の人に聞いたらこれは キビタキ だそうだ。 毎年同じ木の同じ枝から聞こえてくる。 なかなかその姿を見つけることは出来ないが、人が居ることも気にしない風に、しかしとてもフレンドリーに聞こえるのである。

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緑のオーナー

私と妻は「緑のオーナー」である。 15年ほど前に飛騨の山地に山小屋を造ったついでに、その近くで公募された「国有林の分収育林」という制度に応募したのである。 森林の手入れや管理は国(林野庁)で行い、契約期間が来るとその樹木(杉・檜など)を売って収益を分配するというというもので、税制上の特権もあって、魅力的な買い物に思えたのだ。

Bunshurin 今日、その年次報告が送られてきた。 A4版10頁の内の前半6頁はオーナーの「本音」とは関係の薄い内容で、地球環境にとって森林が如何に大事なものかを謳ったものだ。 申し訳ないが、私の本音は、そこの木を伐って高く売って欲しいということだ。 だから先ず見るのは7ページ目にある 「全国平均山元立木価格の推移」 ↑である。 それがまた悲しいことに、毎年々々、素人向けのスキー場のように滑らかな下降線なのだ。

そんなこと最初から分かっていた筈だと言われそうだが、これほどに下がるとは想定の範囲外だった。 確かに当時の案内パンフには 「緑は、私たちの暮らしに欠かせない大切な資源。・・・」 とだけあって、値が上がるとはどこにも書いて無い。 それにしても毎年、それも緑の週間の頃に、このように着実に下降して行くグラフが届けられるのだから気が滅入る。

林野庁のサイトで見ると、平成17年度に分収時期が来た育林区の販売実績は散々の状態である。 中には「不落(落札なし)」となってしまって買い手さえ無いのがある。 私のロットの契約期限はあと数年先だが、その時までまだまだ下がり続けるのだろうか・・?。 ニュースなどで 「森林資源輸入は環境破壊・・」 とか、最近よく出てくるが、 「逼迫してきた木材需給・・」 などの見出しを見つけると、さぞあれかしと、祈るような気持ちで読んでしまうのだ。

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ペットフード今昔

近くのホームセンターに出掛けてまた感じたことがある。 おじんの好きな DIY関係 の売り場が狭苦しくなっているのだ。 その分ペット関連商品の売り場が膨らんだ感じだ。 例えば、ペットフードの売り場は一昔前のように左右の棚を見て一列だけを歩けば目的の物が見付かったのに今はそうは行かない。 犬か猫かそれとも、歳は幾つか、如何なる犬種か、太りすぎか痩せすぎか・・・、そのバラエティーたるやスーパーの主食品棚よりも賑やかである。

それらの並びは多分、客が選ぶのに便利なようにではなくて、売る側のしたたかな戦略で決まっているのであろう。 そして商品の説明文も変わってきた。昔は、「栄養がいっぱい」 がウリだったのに、今は 「ダイエット」 が主流で人間世界の動きと一緒だ。 そして、やたらカタカナ用語が多い。 サプリメント・ナチュラル・ロハス・スローフード・・・、 もう 「ペットフード」 なんて言ってられない。 なにせ「コンパニオン」 様の食餌なのだ。

ところで、「スローフード」 とか 「ロハスな食餌」 とかの宣伝文句に簡単に引かれてしまう飼い主さんたちは、これらの言葉の意味を、特に「裏の意味」を正しく認識しているのだろうか?。 個人的な見解だが、これらの言葉が宣伝文句に使われた時、それらの商品はもはや決して 「スロー」 でもなく、「ロハス」でもなく、むしろその正反対の「商品」になっていることに気付くべきである。 これらのコンセプトは元は生活者の思想であったのに、今は「商」ビジネスの戦略用語になってしまっているようだ。

実はわが愛犬も、色々な商品のお世話になった。 彼らの晩年には 「シニア向け」 の商品をあちこちの店で漁ったものだ。 しかし結局、彼らが美味しそうに食べてくれて、それなりの 「余生」 を過ごせたのは、商品としてのペットフードではなく、我が家のレシピによる 「わんちゃんごはん」 のお陰だったと信じている。 それも実は、私たち人間の 「残飯」 の延長上で案出されたものだ。

現在は、人間の食餌さえ出来合い品ばかりになってるのだから、もはやそこから 「残飯」 など生まれる余地は無いのだろう。この用語自体が人間のおごりだと叱られるかもしれない。 が、これこそ我が愛する仔たちとの毎日の 絆 であったような気がしている。 歩くこともままならず、食欲も萎えてしまった愛犬を見ながら、彼の好きな肉の匂いだけを残して脂肪分を抜き、嫌いな野菜を混ぜ込む方法を考えた頃がとても懐かしい。 そう言えば人間の食餌だって、 家族みんなで「同じ釜の飯」 を喰った時代は遠くなった・・。

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棚の藤

親戚に招かれて岐阜県神戸町の山王まつりを見物した。 あの信長に焼き討ちされた叡山坂本の日吉神社の末社の祭である。 神輿が渡る琵琶湖を模して、町道をくの字に迂回させてそこに水庭を永久構造物として造ってあるのが土木屋の私には印象的だった。 1200年の歴史を守る町民の皆さんの意気とご苦労を想った。

この町はまたハウス野菜と花の栽培が盛んで、特にバラ団地には今迄多くの皇室の方々がお出でになっているという。  町の南側は大垣市でそれとの境界が昔の中仙道にあたり、揖斐川の洪水から大垣の城下を守った輪中堤の遺跡もここを走っている。Wistaria堅固な輪中堤に留められた度重なる氾濫が、今、緑豊かな野菜や綺麗な花々を咲かせる土壌になっているのだなと思うと感慨深い。

この町に生まれた日比野五凰(1901-1986)という書の大家の記念館も訪れた。 「銀(しろがね)も金(くがね)も玉も何せむに・・」、万葉の仮名と漢字との清らかな並びを眺めていると、書痙でもはや字が書けない自分としてはなんとも高貴な「宝」を見る思いであった。

そして最後は、大垣市に入って赤坂スポーツセンターの長大な藤棚の下を歩いた。 歩いたのは、以前そこでテニスを練習したという「娘」の親ばかり「4人」。 香る花の下を、ゆったりと幸せな気持ちで歩かせてもらった。 開園後10年ほどだと言うが周遊 840m の見事な藤棚であった。

ところで、我が家の藤棚は樹も棚も見るからに老朽化してしまった。 毎冬ちゃんと剪定をしているのにである。 ついに今年は、数えるほどの花房しか付かなかった。 植えてからもう 30年 になるのだが、しかし各地の名所の藤はもっと歳を重ねている筈である。 出来ることなら復活させてやりたいものだと、これからネットで園芸の勉強を始めようと思う。 また楽しみが一つ見付かった。

注);右の写真は我が家の藤の根元である。藤は棚の鉄柱を巻いていて、更にそれをアイビーが巻き始め、お互いに窒息しそうに見える。 タヌキの親子が心配そうに見ている。

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ネットの効用

インターネットの効用を今更に言うのもおかしいし、そんなの当然な話だと言われるだろうが、最近私にとっては一つの発見と言えることがあった。 それは、海外旅行の手配と費用についての発見である。 一昔前の海外旅行(出張)の便や宿の手配は勤め先の庶務担当の責任で、実際はそこがエージェントに外注していた訳で、それが一般的だった。 おそらく今もそうだろう。

しかし年金生活の現在、例えば海外旅行の手配などをするのに昔の便利さに頼ってばかりでは能が無いのではという気がしたのだ。 実は1999年に、大学同級の還暦記念でタイ国への同伴旅行の幹事をしたのだが、その時は経験も無く 23人という所帯だったので大手の旅行社に頼んだ。 が同時に、自分でもインターネットで現地の情報を調べ、その頃すでに便利な情報が溢れていて色々と参考に出来た。

そして今年、私共は嫁二人を誘って連休明けのケアンズ旅行を計画している。 結局、航空便とホテルは旅行社のコース商品を使ったのだが、それは、航空会社やホテル個々のオフィシャルサイトでの通常料金の合計よりも商品の方が安い催行日があったからである。 勿論個々のサイトでは、日により質によりはるかに安い選択肢も並んでいる。 これらを組み合わせて自分に最適なチョイスをすればいい訳だが、現在の旅行社のパンフではそれが既に非常に細やかに組み合わされ区分されて商品化されているのだ。

従って、今回自分で手配したのは現地のオプションツアーのみである。 それも各催行会社のサイトに示されている正規料金よりも、現地の仲介企業を通した(クレジット決済の)ネット予約の方が安上がりで、便利だと気が付いたのだ。 この業界も乱立気味なようで、商品情報も価格も顧客サービスもサイトのユーザビリティーもいずれも激しい競争の中にあることがうかがえる。 勿論、それらのサイトはみな日本語OKであり、ケアンズ関係だけで10社以上 (#1) も見つかる。 それぞれのBBS(掲示板)へユーザーの書き込みを見ればそこへの信頼度を推し量ることも出来る。

先進的な大企業は別にして、普通の企業(や個人)が自前のサイト(ホームページ)を世界に向けて発信出来るようになったのはほんの10年前である。 それらを、各自の机上でそれほどの滞り無しに閲覧出来るようなIT環境(通信技術やパソコン)になったのもほんの10年前なのである。 あの頃、きっとこれから凄い時代になる、全ての業態で凄いことが起きる、と、私も高揚した気持ちで(引退直前の)勤め先の公式サイトを作ったものだ。 久しぶりに覗いてみたらそのコンセプトにあまり進展も変化も無かった。 喜ぶべきか、悲しむべきか?・・・

注(#1) ; ケアンズ関連ツアー仲介企業の例 =>                 J  ・・・

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