ピンマナ遷都
ブッシュ米大統領は先週の一般教書演説で、当面の施政方針として外交・安保では「圧制の終結」を長期的な課題とし、世界でまだ民主化していない国の例として、シリア、ビルマ、ジンバブエ、北朝鮮、イランを挙げた。 ミヤンマーのことを敢えてビルマと呼んだのは、1989年に不意に国名を変えてしまった現軍事政権を認めたくないという心からであろう。
演説の数日前、世界中の人権擁護団体からのデータに基づいて「パレード誌による世界の独裁者ワーストテン」が発表されているが、そこでは第3位に「ビルマ(ミヤンマー)のタン・シュエ議長」を挙げてその「罪状」を並べている。 その中には、「120年の歴史を持つラングーン(ヤンゴン)から394Kmの僻地ピンマナへの首都移転を2日の予告だけで決めた」とある。
ピンマナに決めた理由については、軍事的に有利な立地だという見方が多い。 が、ジェット・ロケットの時代の今あまり実感が沸かない。 ますます孤立化を深める該国の為政者の考えは一体何なのだろう?。 ピンマナという町はかって日本軍の司令部がおかれた所だという。 もちろんそれは関係ないだろう。 でも、今、私は一人の大先輩K氏を思い出す。
1975年頃からの社会主義共和国化が進む中、87年には国連から最貧国と認定されたが、88年の軍事クーデターで独裁的政権が生まれると欧米諸国からの支援は止まった。 しかし日本は、深く静かに支援を続けて来たのである。 その一環としてのピンマナ一帯の灌漑事業のコンサルタントとして一人で現地に滞在したのがK氏である。 写真の右上寄りにあるのがそのピンマナダムだ。(クリックするとピンマナの町も見える)
彼は自分のプロジェクトを仕上げると、私が担当していたサウスナウイン灌漑事業の設計を手伝いにプロームまで駆け付けてくれた。 彼は今も「ビルマの農民たちの為に」現地に滞在している。 奥様もご一緒に・・。 連絡を取ることは容易ではないが、二人のお元気を祈るのみである。
注) ; 該国政府はこの地を Naypyidaw (ネーピードー) と名付けた。 英語で Royal City と言う意味である。
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