シティズンズリテラシー(振り込め詐欺被害者数に思う)
今日から 「振り込め詐欺被害者救済法(被害回復分配金支払い法)」 が施行される。 これは、日本の預金保険機構や金融機関が、この種の詐欺に使われたとして凍結した口座の残金を、被害者に按分で返還するためのより簡便な手法を定めたものだ。 被害者にとっては大変有難かろう。 自分のお金が少なくて、だからそれにしっかりとしがみついている おじん にはあまり関係無い法律 (いつかお世話になるかも!) だが、驚くのはその被害者の多さである。 その標的は主に高齢者であり、高齢者の中でも生活弱者、なかんずく情報弱者が餌食にされているようだ。
中には、世の中にこのような犯罪があると言うことさえ未だ知らないお年寄りが居るのであろう。 苦労をして貯めたお金を、小難しい ATM のボタンを操作して送金するという、身内を思う行為は善良以外の何ものでもない(中には強欲の結果みたいなのもあるらしいが)。 しかしおじんは、「そんなバカな!」 とあきれてしまう。 そして、社会がその防止や救済に力を注ぐ前に、当事者自身がそのあるべき 「力」 を持って欲しいと思う。 それは、一般市民としての 生活力 と言うよりもっと根本に持つべき 「市民力」 のことだ。
ここで言う市民とは、自由経済と法治の下に生きる全ての人々のことであって、その 「力」 とは 「常識と良識を保持する力」 のことである。 生活格差 とか 情報格差 の底辺に甘んじてしまって、この種のミニマムな シティズンズリテラシー (citizen's literacy) まで放棄していては、現今の 「狼たち」 の餌食になってしまうだけだ。 ただ、現にそういう力の無い人々を責めるのみではいけなかろう。 金も力も無いよ、でも幸せな余生なんだよ、と、誰もがこんな風に言える社会が来ること、それが望ましい。
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